2019.07.30 04:02連載 #7 「長い梅雨」こちら近畿地方は、7月24日に梅雨明けをしました。その日の朝までどんよりしていた空は、午後には明るくなり、暑さがやってきました。写真家からみえる景色 | bitokurashi写真で日常を切り取る、びとくらし 「びとくらし」のトップのメイン写真をいつもご提供いただいている、嵐祥子さん。 いつもの日常も切り取り方、感じ方次第で特別な日になることもたくさんあります。 そんな切り取り方を少しのぞかせていただきます。 「長い梅雨」 紫陽花が今年もきれいに咲いたなぁと思っている間に梅雨入りし、雨やくもりの日がつづきました。 朝起きて窓をあけると、目の前の山に雲が降りてきていて、その景色はぼんやりとモヤがかかって見えていました。 今日も湿度がとても高い、と、すぐに窓を閉めてエアコンのスイッチを入れています。 雨の日。 日常に追われていると、ゆっくりと景色を楽しむ気持ちには、なかなかなれないかもしれません。それでも雨の中、草木たちのみどりいろはしっとりと落ち着いて、そのときにしか見られないうつくしさが広がっています。 くもりの日。 太陽が雲にかくれていると、とどく光がやさしくなり、影とのコントラストがやわらぎます。写真撮影で太陽の位置を気にしなくてもよく、助かることが多くありました。 でも天気予報にずらりと雨マークが並び、あまりに梅雨らしい天気ばかりだと、さすがに心身ともにこたえます。 訪れたことのある場所が、大雨で大変そうだと知ると、昨年と同じような豪雨災害が起こるのではと、気持ちが落ち着きません。 たまに太陽が顔を出すとひどく暑く、野外で過ごすのがほんとうに厳しくなったねと、近しい人たちと話しています。 歩きすがら「撮りたいな」と思う光景を見たとき、いつもならサッとカメラを手にするのですが、この7月は「今日は無理だ…」と、何度も手が止まっていました。 先日、うれしいことにカフェの雨の日サービスで、思いがけずドリンクを割引きしてもらえました。 暑い日のお祭りで配られたうちわやおしぼりが気持ちよかったり、夏野菜をどっさりいただいたり、家の冷蔵庫には常に冷やされたビールがあったり。 誰かから少しずつ元気をもらって過ごすあいだに、記事を書いている今日、西日本では梅雨明けが発表されました。 当サイトの画像やイラスト、文書等の無断転載・無断使用はお断りいたします。ご使用をご希望される場合はお問い合わせください。bitokurashi2019.08.26 13:56連載 #8 「夏の日」2019.06.25 08:00連載 #6 「雨の日の美術館へ」0コメント1000 / 1000投稿嵐 祥子 | Arashi ShokoフリーランスWebライター兼フォトグラファー、嵐祥子のサイトです。 同名で、写真作品も制作しています。フォロー
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