兵庫県立美術館「ゴッホ・アライブ - Van Gogh Alive - 」へ


5月の土曜日、わたし&夫&息子の3人で「ゴッホ・アライブ」へいってきました。


この展覧会は世界を巡回中で、ここ日本では、名古屋(開催終了:2022年12月10日〜2023年3月5日)と、神戸「兵庫県立美術館」が会場になっています。


五感で感じる新感覚の「没入型展覧会」というもので、何やら賛否両論のウワサが耳に・・・。


いこうかどうしようか・・・しばらく悩んでいましたが、夫がゴッホの絵が好きなこと、わたしが印象派の展覧会へはだいたい足を運ぶこと、実際に観にいったママ友さんが「子ども(7才)が楽しんでいたよ」ということで、いってみることにしました。




向かう電車の中で、公式ホームページの「よくあるご質問」をのぞいてみると、『ゴッホ・アライブは絵画展ではありません。』の文章が。


こころの片隅で「そうは言ってもゴッホ。何かしら絵画的なものがあるに違いない」と、勝手に思っていたので、ハッとしたと同時に溜飲がさがり、鑑賞前にハッキリと「今回の展示は絵画ではないんだ」と認識。こころづもりがができて良かったです。



神戸市灘区、山側にある「王子動物園」から海側へつづく約1.5キロのくだり道は、ギャラリーや彫刻作品の展示が続く「ミュージアムロード」と呼ばれています。


今回わたしはJRを利用し、「灘」駅から徒歩で向かいました。

まだ新緑がまぶしい良い気候のなか、ゆっくり歩くと15分ほどのお散歩です。

(*真夏と真冬の気候は、いつもちょっと覚悟が要ります!)


ミュージアムロードを進すすむと、屋外彫刻展示と出会います。




椿 昇(つばき のぼる)氏 2014年設置「PEASE CRACKER」(ピース・クラッカー)


植物のようなかたちで、歩道にこかげを作ってくれています。足元には豆型の小さなベンチがあり、子どもがちょっと一息つくのに良さそうです。



フロレンティン・ホフマン 氏 2011年設置「Kobe Frog」


ミュージアムロードのシンボルとして、県立美術館屋上に鎮座する「美(み)かえる」ちゃん(愛称)。2023年3月にリニューアルされたとのこと。遠くからでもよく見えますよ。


さて、現地に到着し、まずはチケットを購入。


この日のチケット売り場は、ほぼ並ばずスムーズに買えました。

しかし、後日「会場内混雑緩和のため、各種プレイガイドでの入場券販売を5/26(金)23:59で終了いたします」と発表されました。


今後はチケット売り場も、購入までに並ぶかも知れません。


会場入場まで並ぶ長蛇の列を横目に、まずは腹ごしらえと、海側にあるハーバーウォークへ向かいました。



ヤノベ ケンジ 氏 2015年設置「Sun Sister」(サン・シスター)

元永 定正 氏 2011年設置「きいろとぶるう」


外は広々とした空間で、すぐ西側の「なぎさ公園」へと遊歩道が続いています。


私たちは美術館1Fの「大階段」に腰かけ、港と彫刻展示をみながら、おにぎりを頬ばりました。



わたしたちはちょうど正午から並び、30分ほどで会場入場へとすすみました。


会場の3Fまでは階段を上るのですが、息子が足を骨折していたので階段を避けたい状況。

その場合は離れた場所にエレベーターがあるので、スタッフさんに確認し、列から離脱し移動します。


3Fに到着後、エレベーター乗り場から入口方面への通路は、出口から出てきたひとや混雑する物販コーナーで狭まくなっています。そこをさらにぐるりと回らねばならず、車いすやベビーカーのかたは、ちょっと歯がゆいかもしれません。


会場に入ってすぐ、ゴッホの部屋が再現されています。

展示物に触ることはできませんが、お部屋の中まで入れるのでじっくり観たかったのですが、息子がサーーーっと映像の部屋へ向かったので、「無念・・・」と思いつつあとを追いました。


ちなみに会場は写真撮影が可能です。



映像の投影会場は、奥へ奥へとつづいていておそらく広いお部屋なのですが、狭く感じるほど人がぎっしりです。土日の来館者は「没入体験」はなかなか難しいかもしれません。


映像は1クール約30〜40分の構成で、観る画面によって違う映像です。

全部を観たいかたは、かなりの時間の余裕が要ると思います。


ゆがみのないハッキリクッキリとあざやかな映像に夫とともに驚き、混んでるながらも音と映像を楽しみました。

有名な作品もたくさんあるなか、「こんな作品も描いていたんだ」という発見もありました。


でも、いろんな画面を観たくてあちこちに目をやると、ほぼどなたかと目が合います・・・笑


私たちは上映の途中から観たので、しっかり1クールを観たいなと、上映が終わった入れ替わりのタイミングで最前列へ移動しました。


そこはそのまま地べたに座っても大丈夫なエリア(おそらく自然発生的に)で、すこしですがクッションとイスが置いてあり、そこに座って観ることもできます。



最前列は、首が痛くなるほど画面に近かったです!


おそらく肉眼ではこんなにズームできないだろうというほど、寄りの映像を見ることができます。「キャンバスの目地を、こんなにピントを合わせて見るなんて!」と、映像技術が進んでいることを体感しました。



正直なところ「もうすこし広い部屋で、全部をゆっくり観たかったな」というのが感想です。

混雑具合で観る印象がかなり変わるだろうと思うので、賛否両論があるのは納得でした。


さいごは「一面のひまわりと鏡」のお部屋で写真を撮りました。

このお部屋も「来館者数と合ってないのでは・・・?」と感じた広さです。


再入場可能なので、子どもに余裕があれば再入場をしたかった・・・と思いつつ、帰路につきました。



*以下、混雑予想が発表されていましたので、これから向かわれるかたはご参考までに


【土日を避けたご来場のお願い】

5/27(土)・28(日)・6/3(土)・4(日)は大変な混雑が予想されます。

ご入場まで長時間お待ちいただく場合やご来場いただきましてもご入場いただけない場合がございます。

ご予定の変更が可能なお客様は、平日のご来場をご検討くださいますようお願い申し上げます。

当日の混雑状況は公式Twitterで逐一お知らせいたしますのでご確認ください。

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嵐 祥子 | Arashi Shoko

フリーランスWebライター兼フォトグラファー、嵐祥子のサイトです。 同名で、写真作品も制作しています。