竹中大工道具館「イサム・ノグチ TOOLS」へ


先日のGWに「イサム・ノグチ TOOLS」へ行ってきました。


20世紀を代表する彫刻家の「イサム・ノグチ」。

彫刻作品だけでなく、インテリアや調理器具などのプロダクトデザインを手がけていて、実際に商品を使っているかたが多いのではないでしょうか。


イサム・ノグチが実際に使用していたという道具類の貴重な展示。

最近、ゲームの影響で、ツルハシ、オノ、クワに興味がある息子を「お道具類の博物館があるらしいよ」と誘うと、「いく」とのお返事。ふたりで出かけることにしました。


空はいまにも雨が降りそうな曇天でしたが、山や街路樹には明るい色の新芽が出ていて「散歩するのに気持ちが良いな」と感じられる日でした。



道中、「山麓線」から見える「生田川」を見おろすと、カモさんが二匹いました。



開催場所の「竹中大工道具館」は、JR、神戸市営地下鉄「新神戸」駅から徒歩5分ほどのところにあります。

駅から南にすこし下り、東へ進みます。



歩道から見る博物館の門。

植樹がくもり空の優しい光を吸収し、葉っぱの一枚一枚がいきいきして見えました。


門をくぐると、博物館の玄関口へとつづくアプローチがあり、お手入れがされていてたいへん美しかったです。目に飛び込んでくる新緑の景色、ぜひ体感して欲しい瞬間です(^^)



博物館は、木がメイン素材で作られていて、イサム・ノグチの照明と合わさり、あたたかな雰囲気につつまれていました。


初めて見る道具類に、息子も私もテンションが上がります。

中には鋭い刃を持つ道具もありましたが、ショーケースではなく剥き出しの展示で、リアリティがありドキドキしました。



石を彫って制作された「カウベル」。

「かわいい!」と、息子と思わず声を合わせました。



↑↑↑ 公式HPで展示の様子が公開されています ↑↑↑



企画展を観終わり、地下2階、地下3階へと進みます。


博物館の中心には大きな空間があり、地下とはいっても、大きな窓から自然光が採られていて、外の世界と広く繋がっているような造りです。お天気によっても感じ方が変わるだろうな、と想像しながら階段を降りていきました。


常設展示では、お道具や資料が盛りだくさんあります。

木造建築、お道具好きのかたは、時間をかけてゆっくりされることをおすすめします。


※ちなみに息子の靴が左右で違うのは、右足首を骨折をしているからなのです・・・



さて地下では、観るだけでなく、実際に触ることができる常設展示や、季節ごとのワークショップが開かれています。


くぎや接着剤を使用せず、木の性質を利用して「木と木を」隙間なく「組み合わせる」建築の技、「木組(きぐみ)」。


重たい木の部品を分解したり、くっつけたりしていると、手仕事のすごさ、たいへんさをあらためて考えました。



イベント「ゴールデンウィークSP あれこれチャレンジしてみよう!」で、大工道具の「かんな」にチャレンジしました。思っていたより力がなかなか要るご様子。


アドバイスを受けながら、おおきなカツオ節のような「かんなくず」が出てきたときは、息子もよろこんでいました。かんなくずは、記念に大切に持って帰りました。



博物館でいただいたもの。左から、小冊子、チラシ、入館チケット。

入館チケットは「かんな」のデザイン!

とてもステキで、さっそく自宅の壁に飾っています。



中学生以下は無料なのですが、入館の際「こども展示ガイド」が配られます。

道具の絵を合わせるBINGOゲームが付いていて、楽しく博物館をまわることができました。

子どもを歓迎してもらえると、親としてはうれしく思います。



鑑賞しているあいだに強めの雨が降っていたようで、帰るときに見たお庭は、来たときとはまた違った雰囲気になっていました。


雨どいで集められた雨水が鎖どいをつたっていく様子は、なんともいえない風情があり「雨も良いなぁ」と、しばらく見ていました。


展示だけでなく、お庭を見るのも楽しみとわかり、「つぎに伺うときは何のイベントにしようかな、季節はいつにしようかな」と、いまから楽しみにしています。

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嵐 祥子 | Arashi Shoko

フリーランスWebライター兼フォトグラファー、嵐祥子のサイトです。 同名で、写真作品も制作しています。