2019.03.30 23:09連載 #3 「ハレの日の写真」季節の変わり目に感じたことを書きました。写真家からみえる景色 | bitokurashi写真で日常を切り取る、びとくらし 「びとくらし」のトップのメイン写真をいつもご提供いただいている、嵐祥子さん。 いつもの日常も切り取り方、感じ方次第で特別な日になることもたくさんあります。 そんな切り取り方を少しのぞかせていただきます。 「ハレの日の写真」 冬から春へ移り変わる季節、あたたかな陽射しを感じる日が増えてきました。 近所の庭先や通路沿いには、木や草花が多く見られます。季節が進むにつれ、水仙、梅、ミモザ、沈丁花、モクレンなどがだんだんと開花していくのを、息子と「もうすぐ咲くね」「咲いたね」と楽しんでいます。 時期がくるとあたりまえのように咲き、季節を告げてくれる草花。 あっという間に過ぎていく1・2・3月に、つかの間、立ち止まって息つぎをする時間をくれています。 カメラマンとしての仕事では、卒園・卒業式などお祝いごとの撮影がひと段落したところです。レンズを通して、たくさんの喜ばしいシーンに出会えました。 式へ向かう前、子どもたちが着慣れた制服の胸元にコサージュやリボンをつけてもらう姿は、日常からハレの日に変わる魔法のような瞬間です。 あちこちにある「おめでとう」の文字やお祝いの飾り。 大きな花器に豪華な生け花が飾られた壇上。 入退場に選ばれた曲やその伴奏。 そしてたくさんの拍手。 それらの美しいものに包まれて、旅立ちを迎える様子。そのひとつひとつを写真におさめていきました。 式が終わり、それぞれに記念写真を撮る人たちを見ていると、自身がお祝いしてもらったときの出来ごとや、記念写真を思い出します。 特別な日を祝ってもらえた思い出があること。その経験こそがはなむけだったんだと、あらためて感謝しています。 この節目に、いつもの日々を大切に過ごせるようにふり返り、そして桜が咲くころには、また新たな気持ちでスタートしたいと思っています。bitokurashi2019.04.29 23:00連載 #4 「思い出をたどる日」2019.02.28 12:23連載 #2 「旅の記憶と記録」0コメント1000 / 1000投稿嵐 祥子 | Arashi ShokoフリーランスWebライター兼フォトグラファー、嵐祥子のサイトです。 同名で、写真作品も制作しています。フォロー
0コメント