2019.02.04 07:15連載が始まりました。#1「小さな楽しみ」写真家からみえる景色 | bitokurashi写真で日常を切り取る、びとくらし 「びとくらし」のトップのメイン写真をいつもご提供いただいている、Arashi.Shokoさん。 今月からArashi.Shokoさんの連載がはじまりました。 いつもの日常も切り取り方、感じ方次第で特別な日になることもたくさんあります。 そんな切り取り方を少しのぞかせていただきます。 お気に入りの景色があります。 それは、たびたび利用する路線の車窓から見る景色です。 わたしの自宅は、兵庫県神戸市の西に位置しています。 仕事ではほとんどの場合、ターミナル駅の三宮まで出てから、さらに電車で東へ向かいます。 神戸の街は、六甲山地が海の近くまで迫っているために南北に狭く、東西に長いです。 山・街・海が、ほぼ平行に並んでおり、各路線もその間をぬって、東西に並走しています。 電車に乗り、目的地駅まで到着するまでの10分ほどの時間を、スマートフォンを開かずに、外の景色を見て過ごすことにしています。 北側の窓には、六甲の山並みが続いているのが見えます。 目に映るその山のいろどりは、四季、天気、時間帯、自分の心境で変化し、それはいつ見ても飽きない、お気に入りの景色です。 いまの時期は、空気がぴーんと張り詰めて澄んでいて、山と空の境界、景色の輪郭がくっきりときれいです。 葉を落とした木々を見ていると、外の寒さを想像し、暖かい場所から冬景色を眺めることができるのって贅沢だな、と感じます。 神戸は真珠が有名なのですが、それは六甲山の南斜面に反射した自然光が、真珠の選別に適しており、真珠産業が発展したのだそうです。 真珠を照らす優しい光のイメージ。 その話を見聞きしたあと、わたしの景色の見え方、感じ方は、頭の中でそのイメージを通し、やわらかく見えているかもしれません。 「少しの時間の、特別でない、小さな楽しみ。」 それでもそのささやかな時間を持つことは、日常や仕事へ気持ち良く向き合えることにつながる、大切な時間のひとつとして過ごしています。 ここにお気に入りの景色を紹介しようと、過去にさかのぼって写真を探しましたが、見つかりませんでした。 カメラマンの職業柄、日常的にデジタルカメラは持ち歩いていますし、スマートフォンカメラもあります。bitokurashi2019.02.09 00:10「オブジェクト・ポートレイト」展へ2018.04.06 06:14「びとくらし」0コメント1000 / 1000投稿嵐 祥子 | Arashi ShokoフリーランスWebライター兼フォトグラファー、嵐祥子のサイトです。 同名で、写真作品も制作しています。フォロー
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